ローグ・ワン スター・ウォ―ズ ストーリー(2016年・米)

ドニーさんファンの観たローグ・ワン(ネタバレ・レビュー)「希望は、死なない―――」は、近年で素晴らしいキャッチコピーだと思う

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もう何度も観た。2DもIMAX3Dも吹き替えも4DXも観た。1人でも行ったし、学生時代、渋谷に『帝国の逆襲』を一緒に行った友人とも観た。毎回観る度に新鮮。
私はドニーファンなので何かとチアルートとベイズ(もれなくついてくる)に気が行きがちですが、観返すとどんどんメンバー全員も好きになって、他の映画ではなかなかない感情が生まれてきました。私に絵心があれば絶対彼等を描いてるし!これが・・・ブロックバスター・・・!?と戦慄しております。すごい。

昨年の7月、香港のタブロイド紙、蘋果日報が「ドニー・イェン、スター・ウォーズに出演!」とスクープした時には、まったく信用しておりませんでした。ここはしょっちゅうデマ、しかもかなりの悪質デマや洒落にならないゴシップネタを書き散らかすので「なに言ってんだ、ああ?」と鼻で笑っていたのであります。

そのうちにあれよあれよと、どうやらスター・ウォーズではなくスピンオフのほうでオファーを受けていることが漏れ伝わってきて、8月にはオフィシャルからメンバー全員の写ったスチルが公表され正式に出演が発表されました。いや、驚いたのなんのって。

しかし、私はまだその役を信用しておりませんでした。ちょろっと出てきて功夫を披露してさっさと死んだりするのじゃないかと心配で心配で。事もあろうにファンの私が一等猜疑心が強かったのでございます。申し訳ありません!!ドニーさん、お許しください!

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と、いうわけで本編です。
いやぁいい役だったなぁ、チアルート。もし、これを読んでる方で「アクションがさー予告のとこだけだったし物足りないじゃーん」と思っている方がいらしたら、是非リピートしてみてください。字幕でご覧になった方は吹き替えで観ることをお勧めしますし、反対に初見吹き替えの方は字幕で。

ドニーさんのアクションに関しては、ギャレス・エドワーズ監督がインタビューで話していたように「たった1日で撮った」感じもしました。いや、それでも凄いし初めてドニーさんをご覧になった皆さんが「強い!ジェダイより強いんじゃ?」と仰っているのでインパクトは充分すぎるほどあります。さすが。
普段ドニーアクションを穴があくほど観てるので「いやいやこんなもんじゃ!」と一瞬頭をよぎったりもしたのですが、リピートしてキャラクターや全体像がクリアになると、むしろあれでよかったし、インタビューを判断するとドニーさんがアクションコレオグラファーとしてスター・ウォーズという世界観を踏まえたうえで作っているはずなので、さすが一流のアクション監督だと考えます。だってジェダイじゃないし。
 
たった1本の棒でストームトルーパーをシバキあげる動きは、短時間で撮っただけあってカット割りが少なくロングショット多めで撮影されており、ストレスは少ない。瞬時に低い姿勢を取りブラスターを蹴り飛ばす足元や、トルーパーへの足払いなどいいアクセントになっております。でもってあの美しい黒赤の裾を翻す動きは絶品ですね!ほんとドニーさんの長い衣裳アクション大好き。自分がどう動いたら裾が翻るのか、考えなくても分っていそうです。素晴らしい。左のトルーパーの腕を固め、右のトルーパーの足を棒で突き「足は大丈夫かな?」と言い放つ間合いとか「ひゃーかっこいいいいいい」とホレボレしました。

あと、イードゥーでのライトボウ。あのライトボウでタイファイターを一撃にするとこ!あそこめっちゃ好き!あれだけ1日エンドレスリピートしてもいい!

あえて残念を捜すとしたら編集までドニーさんにやらせてくれたら、もっと分り易い動きに見えただろうなと。いつもは、あれよりずっと高度な動きを長時間していますが、もっと分り易いもん。やはりアクションは動き、カメラ、編集、これが揃ってこそなんだなぁと思った次第です。そこは一流スタッフだけに問題は少ないですが、ひょっとするとほんのちょっとのセンスみたいな差なのかもしれません。ここがハリウッド映画に出るということの今後の課題になるのでしょうか。

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しかしそんな些細な事を補って余りあるほど、なんといってもこのチアルート・イムウェという役が最高に良かった。私には『捜査官X』の劉金喜に次ぐお気に入りキャラクターになりました(次点葉問)。いいなぁチアルートさん、思わずほっぺスリスリさせてくれと言いたくなるあのキャラクター。盲目というアイディアはドニーさん自身が出したもので、ギャレス監督がそれを気に入ってくれて採用となりました。監督本当にほんとうにありがとう。

盲目の戦う僧侶、なんて聞いたら無口で東洋の神秘的なステレオタイプを思い浮かべてしまいがちですが、そんなことなくて心からよかった。異文化の神秘的な男は『セブン・ソード』で、無口な戦う東洋人は『ブレイド2』で、とうの昔にやっちゃいましたもんね。

常々、新しい事にチャレンジしたいと言い続けているだけあって、彼はただの東洋の神秘ではありませんでした。むしろジェダイが絶滅したと思われている世界で頑なにフォースを信じる姿は風変わりすぎるし、また信仰の深さとその信仰心から滲みでる人としての無邪気さはチアン・ウェン演じるベイズという無骨な男が傍にいることでより鮮明になりました。ベイズよかったわー惚れたわー。

公開前、ドニーさんがやたらと“May the Force be with you”と言いまくるので、前述した通りその役の重要性に関してまだ猜疑心のあった自分は「ドニーさんそんな飛ばして大丈夫なんかい」と心ひそかに思っていたのですが、いやいやいや、失礼しました。

ジェダの街を歩くジンの耳に最初に届いたMay the Force “of others” be with youというチアルートの言葉は、様々な派生作品群である拡張世界「スター・ウォーズ レジェンズ」のひとつ、コミック『The Star Wars 1』で出てきたのだそうです。

そして、このスピンオフによって今後スター・ウォーズファンに長く語り継がれるだろう名言
“I am one with the Force and the Force is with me”
これはもうねドニーさんじゃなくてもガンガン公開前からフォースフォース言いますわね、正直すまんかった。

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最初主人公ジンは顔が険しくて、抜き差しならない空気をずっとまとっておりました。そりゃ目の前で母を殺され父とも離れ離れになり、育ての親にも捨てられたと思いひとり生きてきた人にとってどんなに苦しい道のりだったでしょう。そのジンに邪心なく「彼女についてゆく」と真直ぐに言う人物がチアルートさんだったわけで。

雨の中、彼女を追って出てゆくチアルートにベイズが“Good luck !”(勝手にしろ)と声をかける。それに振り返りもせず“I don’t need luck. I have you!”と悲痛ではなく明るい声で叫ぶ。アクションよりなにより、この台詞が一番ドニーさんをドニーさんたらしめておりました。もうね、このシークエンスだけで文句なしです。なんて素敵な台詞なんだろう(涙)。

そして、ったくといった表情ながら、その彼の決断に迷いなくついてゆくのがベイズ。ほんの少しでしたが、ともに行動することでジンがそんな2人を信頼してゆくのが見て取れました。ああ、ジンちゃん、もう少し時間があったらもっと2人に甘やかされて欲しかった・・・。

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↑互いの差し色が同じ赤というのも粋でしたな

おまけにね、散り際がね。
マスタースイッチのコンソールに向かって“I am one with the Force and the Force is with me・・・”と唱えながらまっすぐに歩くチアルートと“Come with me!”と止めるベイズ。スイッチを入れて微笑むチアルートをフォースが護ってくれたのだと思います。ジェダイの登場しないスター・ウォーズの外伝として、唯一フォースをこの作品に繋ぎとめたのが彼でした。これを素晴らしいキャラと言わず何と申しましょう。

“Look for the Force and you will always find me”ベイズの腕の中でそう語りかけると、チアルートは息絶える。遠くではボーディの待つはずだった貨物船が爆発する炎が立ち上る。
ベイズは立ち上がると“The Force is with me and I am one with the force”と呟きながら目の前の敵に向かっていきました。
チアルートがI am・・・から始めるのに対し、ベイズはThe Force・・・から。「フォースを捜せば、私はいつもそこにいる」だからこそ最初は、The Force is with me、チアルートが我とともにある。
そして今際の際にベイズが見たのはチアルートの姿でした。まるでI have you!と言われた時のような笑みを浮かべて。

あかん。書いてるだけで泣きそうです。
本当に素敵な2人でした。そして書き切れなかったけど他のメンバーも溺愛しています。ジンとキャシアンの最期も眼がもげるかと思うほど泣きました。孤独に最悪な毎日を過ごしてきた2人が最後に生きてきた意味を見いだし達成した後に訪れた静寂。互いをいたわるように抱き合った彼等の姿に安寧が訪れるように願わずにはおれません。
 
K-2SOもボーディも狂おしいほど大好きです。そして彼等がかろうじてバトンを渡した希望をレイアが受け取る。HOPEという言葉がここまで深かったとは。帰ってすぐにEP4を観ましたが、もう全然違って見えました。それだけで、この作品は充分です。ほんと、ありがとう。

そしてドニーファンとしては、葉問の時に書いた言葉をもう一度ここで繰り返したいと思います。
ドニーさん、この役に巡り合えてよかったね。

追伸:あと痺れたのはあの方の登場と絶望的強さ、加えて反乱軍にも裏の仕事が存在し、同盟とはいえ思惑はそれぞれ違うという設定が好きでした。「映画は時代を映す鏡」監督が言った言葉には非常に共感できました。

そしてクライマックスはハンマーヘッド・コルベットだ!!!!すごいよハンマーヘッド、小さいのに最高だよ。しかも最後はスター・デストロイヤーと一緒に落ちてゆくなんて。これにも熱いものがこみあげてきました。あなた達の希望もちゃんと渡ったよ。ルークが最後の希望・・・それがこれほど胸に迫ったことはありません。スピンオフとして最高だったと申し上げます。

と、書いたところでレイア姫であるキャリー・フィッシャーさんの訃報が飛びこんできました。
悲しいです。あの無鉄砲でタフなレイア姫の記憶は永遠です。May the Force be with you・・・

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関雲長 中国普通話簡体字字幕版DVD―ドニー・イェン 甄子丹
三国志英傑伝 関羽 日本語字幕版を試写室で―ドニー・イェン 甄子丹
いや、とにかくすごい俳優監督ですから、姜文先生は
映画 鬼が来た!(2000年・中国)
映画 譲子弾飛(2010年・香港、邦題:さらば復讐の狼たちよ)
ミッシング・ガン(2001年・中国、米)
「見知らぬ女からの手紙」(2004年・中国)
さらば復讐の狼たちよ(2010年・香港中国)
緑茶(2002年、中国)

ドニーさんとチアン・ウェンの仲よさげなお喋りで始まるローグ・ワン予告中国バージョン
Rogue One: A Star Wars Story Official Chinese Trailer
谷垣さんから聞いたところでは、ずっと一緒だったから本当に仲良しになったそうな。また共演して欲しいなぁ。2人とも大好き。

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