秀太、最後の打席は三振

○神6ー3横 @ハマスタ
●ソ5ー3神 @甲子園

09年9月23日、背番号00、田中秀太選手が現役生活を終えました。
引退試合となった二軍の甲子園での試合には異例の7000人以上もの観客が集まったそうです。

考えてみたら不思議な選手です。
15年間の現役では不動のレギュラーというわけではありませんでした。
04年に一軍でHRを打ってから5年もヒットを打っていないプレイヤーです。
でもファンにシュータ、シュータと親しまれ愛された選手。

それはファンだけでなく、選手の皆さんにとってもそうだったみたいですね。
ドラフトで入団した新人選手だけでなく、トレードやFAでやってきた大物移籍選手への面倒見もよく、彼のおかげでチームになじむことができたという声をよく聞きました。

その気配りはベンチでもいかんなく発揮され、優勝に沸いた03年には貴重なサブとしてベンチ入り。
「秀太がそろそろじゃないですか、って俺に円陣を組むように、いいタイミングでよくアドバイスしてくれた」と当時打撃コーチの田淵幸一さんが話していていましたっけ。

そんな才能があるのに、なぜか代走で出ると牽制死を時々やらかしたり、アホの子というか(笑)、やらかしても「シュータめぇぇ」で済んでしまう憎めないキャラクターの持ち主でした。

そんな秀太選手は引退試合でもどうやらエラーをしたようです。まったく、どこまで秀太なんだか(笑)。

でも試合終了後には、うんと格上のソフトバンク柴原選手から花束をいただいたり、胴上げしてもらったりと、信じられないほどの恵まれたセレモニーをしてもらえたようです。

私と同じように「よかったね」と心から思っているファンの方は多いでしょう。
15年間お疲れ様でした、秀太。
またいつか、タイガースのために(どんな形でもいいから)帰ってきてくれることを待ってるよ。

さて、浜スタで行われた一軍の試合の方は、なんとかカードを1勝2敗にすることができました。

とにかく今日は、巨人の原監督が宙を舞い、二軍ウェスタンで優勝を決めた中日辻監督も宙を舞い、そして甲子園で秀太が宙を舞った日。
今シーズンもあと残りわずかです。

カテゴリー: 阪神タイガース | 秀太、最後の打席は三振 はコメントを受け付けていません

番町ハマ屋敷

●神1ー8横 @ハマスタ

完敗・・・ああ安藤投手・・・
世間様は3位争いが熱い、と言ってくださいますが、冷静に考えればヤクルトのあり得ない失速のもたらした順位の妙とも言えるわけで。

しかし後半エンジンがノッキングするタイガースの癖はいつまで経っても治りませんなぁ~

にっくき相手投手は三浦番長。91年ドラフト6位で大洋ホエールズに入団し92年プロ初登板。
それから18年、いっぱぁ~い、にはぁぁ~い、さんぱぁ~いと、番長にしてやられ続けた我がチーム、今日で対タイガース戦通算41勝目を差し上げてしまいましたとさ。
ただでさえ苦手の相手に対して、ミスあり、チャンスで進塁打も打てない打撃ありで、いいところは全くなかったっす。トホホ。

カテゴリー: 阪神タイガース | 番町ハマ屋敷 はコメントを受け付けていません

大差

○広2ー14神 @甲子園
前回取り上げた、審判のストライキはNPBが歩み寄りの姿勢を見せたことで、
回避された模様です。よかったよかった。

さて試合の方ですが、このカード甲子園でカープに思わぬ2連敗。
今日も2回に2点先取され、目一杯重い気持ちに・・・
しかし3回の裏、怒涛の4連打(4番の3ラン含む)で5点を入れ逆転に成功。
まだ3回だってのに、一瞬にして気分はもう勝ったようにうきうきハッピー!
ほんとファンってのは(笑)

4回表、それまで不安定だったジェン投手がバックのナイスプレーで立ち直る気配。
ところでこの回、サードゴロを取り損ねた新井さんの1塁への送球、際どかったですねぇ。
ブラちゃんが寝そべる形で救い上げ、一瞬足が離れたけど、塁審のコールはアウト!
このプレー、正直テレビで見てる私にはセーフに見えました。
当然ベンチを飛び出すブラウン監督。
私と一緒に見ていたガチガチ広島ファンのマネージャー坂本、「抗議ですよ、抗議!これは1塁ベースを引っ込抜いてもしかたないっすよ」と興奮気味。

気持ちは分からないでもないけど、甲子園のベースを引っ込抜いたら暴動が起こるかも・・・生きて帰れなくなったらどーするのブラウンさん。

そんな私の心配をよそに、ブラウン監督は抗議のあと1塁ベースのまわりを皮肉たっぷりに足で慣らして帰っていきました(笑)さすがのブラウンさんも甲子園のベースを引き抜く勇気はなかったみたいです(笑)。

最後にジェン君、プロ入り初勝利おめでとう!
早くご家族を甲子園に招待できるといいね!

カテゴリー: 阪神タイガース | 大差 はコメントを受け付けていません

ストライキ

○中0ー4神 @甲子園
試合はもう一言。岩田さま!ありがとう!

さて、ここからは違う話。

「NPB(日本野球機構)に対し審判、ストも辞さず」
先日そんなニュースが入ってきました。
ひょっとすると20日の試合は全部の審判員がストライキをするかも、との事。

それに対してNPBは代替審判員で試合を開催する方針とか。

発端は、審判員に対しこれまで50年以上にわたり適用してきた厚生年金を打ち切るとしたため。

このニュースで初めて知りましたが審判の皆さんは個人事業主としてNPBと契約していたんですね。だから雇用保険も労災保険もない。

昨年、NPBは国税に4年間7億数千万の申告漏れを指摘され、修正申告しすでに納税を済ませました。
けれど、これで慌てたんでしょう、どうやらいろいろ経理状況を調べてコストカットのため一番弱い立場の審判の保険料を払わなくていい、という道をみつけたようです。

これは単純に保険の話だけでなく、雇用形態をどう解釈するかという側面も持っています。
資格も厳しく狭き門の特殊技能を持った審判という仕事(なにしろ他に職場はない)が請負なのかどうなのか。彼らは思ったほど高給でもなく厳しい制約を課せられオフのバイトも禁止されています。

そんな彼らは今まで通り、この契約形態でも厚生年金を継続する方法があるので、残してほしいと望んでいるわけです。

この件に関して私が一番ショックなのは、プロ野球ファンの反応の薄さ。
私だってジャッジに不満を持つことはありますが、それはそれ、これはこれ。

審判の労働環境が悪くなれば、人材は集まらずやる気のない審判が出てきて、それはジャッジングに影響する可能性だってあるのです。
「誤審だ!可変だ!レベルが低い!」と日頃文句を言っているファンこそ、実は焦っていい問題なんじゃないでしょうか。

審判のみなさんだってストライキなんてやりたいはずはないのです。
選手会だって過去にストライキをやった経験があります(ファンにとっては違いますが、あれは選手にとって雇用問題でもありました)。
現在の選手会会長はタイガースの新井さん。
大変難しいでしょうが、ここは選手会として「代替審判なら試合はしない」くらいの観測気球をあげてもらいたいところ。それはちょいと無茶ブリ?

審判がいなければ試合はできません。
雨の日も寒い日も炎天下でも審判員はずっとグラウンドに立ち続けます。

正確なジャッジをしたからと誰に誉められるわけでもなく、出来て当たり前、そんな損な役回りの審判に、せめてプロ野球ファンだからこそエールを送りたい、私個人はそう思います。

カテゴリー: 阪神タイガース | ストライキ はコメントを受け付けていません

お箸

今日の昼前、我が家に代金引換の宅配便が届きました。差出人を見ると、以前仕事で訪れた京都の「おはし工房」というお店から。
昨年の今頃にロケでお世話になり、その際注文したお箸2膳が出来上がり、やっと届いたのでした。

お箸に1年間?と驚かれる方もいらっしゃるでしょうが、ここはたくさんある素材やデザインのなかから組み合わせを自分で選び、そのうえで顧客ひとりひとりの手に合わせ、身長を聞いて長さを決めてあつらえるという、手作りお箸専門店。

大変注文が多く、発注してから出来上がるまで1年待ちという人気店で、まさに忘れたころに出来上がってきたというわけ。

考えれば私、お箸をたくさん持っていると思います。自覚はなかったけれど、結構なコレクターかもしれません。
いま、そう思い数えにいったら、すでに11膳ありました(笑)。
一人暮らしには結構な数ですかね。そのなかで自分専用なのが4膳。そこに新たに2膳が加わったわけです。

私がお箸を選ぶ基準は、先が細いこと。
先端が細ければ細いほど、扱いも楽だし食べやすい。

総漆塗りで素敵なお箸もたくさんありますが、理想の細さのものにはなかなか巡り合えません。
なので必然的に天然素材をそのまま生かしたものが多くなりますが、そうなると漆器のより少し寿命は短い気がします。
ああ、そろそろこれも寿命かな、と思ってから探すのでは遅い。
だから気になる品があるとその場ですぐ買い求めてしまう。

で、いつの間にか我が家にはお箸がいっぱい、そんなところです

さて、届いた2膳のうちひとつは紅紫檀(べにしたん)製。想像していたよりもずっと軽くて使いやすそう。
もうひとつは白竹でできた繊細なデザイン。夏に涼しげだと思ったのです。
両方ともに吹き漆仕立てで、値段はそれぞれ1万2千円と3700円。

さすがに1万超えは高いかなと一瞬ひるみましたが、とにかく頑丈そうで長持ちしてくれるならいいかしらと勇気を出してみちゃいました。

そういえば、お箸を使い始めた幼少時分、私はとてもきれいにお箸を使う子だったそうです。
それが小学生になってからでしょうか、大好きな漫画の主人公がお箸をぴったりくっつけて持っているのを見て以来(本来の持ち方ならば箸を使っているときはぴったりくっつくはずはないのです)、その真似をするうちにいつの間にか2本がクロスになる癖がついてしまったことがあります。

その頃は母にしょっちゅう「昔はきれいにお箸を持っていたのに」と叱られましたっけ。

それをまた大きくなってから矯正し、今に至るわけですが、私が扱いやすいお箸にこだわるのもそういう面倒くさい思い出やコンプレックスがあるからなのかもしれません。

かつての自分のように、最近は、お箸の持ち方が「?」と感じる人も珍しくなくなりました。なかには、「これ絶対に豆とか掴めないだろうな」という持ち方の人も見かけたり。

ところで、箸を使う民族は意外に多く、ある資料によると世界の30パーセントにあたるそうです。

起源はもちろん中国。
縄文弥生時代には日本でも使用したらしいんですが、もともとは鍋の中から調理した温かいものを取り出すための道具だったそうで、当時は竹を曲げたピンセットのような形で、調理と祭祀以外には使われなかったそうな。

食事の際に使用するようになったのはもっと後の飛鳥時代、聖徳太子が派遣した遣隋使が中国から2本ひと組のお箸と匙を持って帰ってきてからといわれています。

それでも広く一般に使われるようになったのはずっと後で、本格的に貴族が使い始めるのは奈良時代になってからとか。

自分ですら母親から叱られてもなかなか一度ついた癖を直すのは難しかったのに、初めて2本のお箸を使って食事をすることになった当時の人たちを考えると「なんでこんな面倒くさいものを」と思ったでしょうね(笑)

まして正しい持ち方となると、こうして果てしない期間を経てなお脈々と受け継がれてきたことに対して、文化というのは本当に凄いなとも感じます。

反対に言うとそこまでの長い間、きちんと受け継がれてきたことが、近年、あっという間におかしくなっていることにも別の意味で驚きます(いや、あんまり他人さまのことは言えない立場だけど)。

奈良時代というと710年ですから、1300年近く守られてきたことが、(戦前生まれを母に持つ私の年代でも怪しい持ち方の人がいるとして)たった60数年で簡単に崩壊し始めるということなんでしょうか。

現代では、もう友人や知人に対してですら不思議な箸の持ち方をしていても、なかなか他人は注意したりはできないでしょうね。
文化を守るって、家族やコミュニティの果たす役割がどれほど大きいか、あらためて思う次第です。

 

カテゴリー: 未分類 | お箸 はコメントを受け付けていません

今宵の月のように

○神2ー0広 @マツダ

試合前の豪雨で30分遅れの開始。
雨が上がると気温はぐっと下がり、バックスクリーン後方には晴れた夜空に見事な月。
初めてマツダスタジアムに行きましたが、グラウンドが広くなった割りにはファウルグラウンドが狭いからでしょうか、案外手狭な印象。

客席は札幌ドームと同じようにぐるっと一周できる作りです。
そのうえ甲子園やドーム球場のように囲まれているわけじゃないので、外と中の境界線が曖昧で、いい意味で(文字通りの)オープンさがユニークです。
次回は是非とも、デーゲームの試合に訪れてみたい!と思わせてくれる球場でした。

さて肝心な試合の方ですが…。
立ち上がり落ち着かなかったカープのルイス投手から2点取れて良かった!
あとは能見さまさま球児さまさま、二人の活躍で丸く収まりとにかく感謝です。

特に藤川投手の安定感は、9回、彼が珍しく打席に立った瞬間に、荷物をまとめて帰るカープファンが多いことでも実感できました(なんだよー9回裏もコイツかよ~ってことでしょうか笑)。

とにかく1勝できました。
しかし広島はただ今打線が好調。投手陣に期待をかけて、ひとつづつコツコツいきましょう。

カテゴリー: 阪神タイガース | 今宵の月のように はコメントを受け付けていません

今年のうちに!

●ヤ4-2神 @甲子園

浜風も影を潜め、秋の風向きに変わった甲子園。
三タテは難しかったです。

ああ江草投手、悩んでる?苦しんでる?

8回2アウトまで簡単にいったのに、ガイエル選手に四球を出してから、おかしくなっちゃった。
そのあとのヒットで1、3塁にされ、対するは川嶋慶選手。
カウント2ー3からの最後の球は、はるか離れた三塁アルプスからも分かるくらい力んでいました(涙)。
あとはずっと力みっ放し。結果はまたまたの押し出しで1点献上、石川投手でやっと3アウトに。

でも、これを乗り越えなきゃ、今シーズンもあと少しだよ。
今年の課題は今年のうちに!

怒ってないよ!今まで、あんなに働いてくれた投手だもん。
とにかくもう一度トライしてください。下位打線なんて上から目線で大丈夫!

そして無事、無失点でベンチに帰っておいで。
願ってるよ。

カテゴリー: 阪神タイガース | 今年のうちに! はコメントを受け付けていません

ボヤキ

○ヤ4ー9神 @甲子園
あらためて自分のコラムを読み返し、勝った日のほうがボヤキが多いことに気付く自分。

本日もボヤキ参ります(笑)

まずは桜井選手。
右太もも裏を痛めたらしく本日をもって登録末梢。

最近の好調ぶりを鑑みるととってもとって~も悲しいです。
もちろん、本人は私の一千倍以上悔しいでしょう。したくて怪我をしているはずはないのです。

でも、わざわざこの時期に怪我しちゃうなんて・・・
思わず、彼の過去の怪我と、そのタイミングの悪さが頭をよぎります。運がないにもほどがある。

いんや!ぷるぷる!(首を振ってみる)
桜井選手!1日も早く帰ってこれるよう心から祈ってますよ!
掴みかけたポジションとその才能を今シーズン最後まで是非とも生かしてくださいませ!頼むっっ!

試合の方は好調打線に助けられ岩田投手、ひとつ勝ち越し4勝目おめでう。
シーズン後半になるとバテるところが気になるけど、今年は出遅れたぶん、最後までいってくれること期待してますよ!試合しながら微調整よろしく!

打線はいい感じ。あと1ヶ月ちょい、このままいい感覚が持続することを祈るばかり。

とにかく泣いても笑ってももうあとわずか。
今ふんばらないと、どこでふんばる!って局面。

さ、明日もこの調子でイケイケでいこう!

カテゴリー: 阪神タイガース | ボヤキ はコメントを受け付けていません

祝砲

○神9ー3横 @横浜

「Congratulations!」
お立ち台のブラちゃんにタイガースファンから、この言葉が一斉に掛けられた時彼の顔がパァッと明るくなったのが、とっても印象的でした。
見ていると、その後の目には、ほんのり涙もにじんでいたような・・・

タイガースファンにそう言わせてくれた今日のヒーローインタビュアー、グッジョブでございました!

それにしても怒濤の9得点の間に息子さんが生まれたなんて、すごい劇的。
「おまえが生まれた時、ダディは1イニングにHRを2本も打ったんだよ」って、この先ずっと語ってあげるのでしょう。
出産に立ち合わず、日本に残って試合に出てくれた甲斐がありましたね。

本当に、おめでとう!ブラちゃん。そしてありがとうブラちゃん!

カテゴリー: 阪神タイガース | 祝砲 はコメントを受け付けていません

私のゲン担ぎはかなり変らしい

昨日、このコラムを読んでくれてる友人からメールがきました。
「ゲンかつぎ、色々お疲れ様(笑)」
いえいえ、とんでもない。かなりアホだという自覚はあります(汗)
「普段の生活もゲンかつぎます?」
そう言われてハタと気が付いた。
私のゲンかつぎは、タイガース以外には一度も発揮されたことがありません。
多分、自分ではどうすることもできないことが分かっているからこそ、
せめてゲンでもかついでしまうのでしょうか。

今、日本は未曾有の不況に喘いでおります。
このドン底の不況だからこそ、タイガースの勝利をひとときの喜びとして
大切にしているファンが一杯いるのだと思います。

今シーズンもあと少し。
せめて「楽しい」試合をひとつでも多く見せてくださいませね。

カテゴリー: 阪神タイガース | 私のゲン担ぎはかなり変らしい はコメントを受け付けていません