本田武史さんに会えず

今年もやってまいりました。プリンスアイスワールドの季節。
GWに新横浜に観に行ってきましたよ~。

開演前に楽屋に御挨拶にうかがった八木沼純子さんは相変わらずお美しい。
小柄なはずの純子さんなのにリンクの上ではとても大きく見える、さすがです。

ものすごくアホなことに、純子さんへの挨拶のあと本田武史さんにもご挨拶をと楽屋にお邪魔していいかと、お電話をしたら「あ~、それはひょっとしてご存知ないですね~」と一言。
なんと数日前のショー中の転倒で肋軟骨を剥離骨折してしまい出演中止。今はもう関西に戻ってらっしゃるのだとか。
会場に行く前に直、楽屋に来てしまったものだから「本田武史さん出演中止」の張り紙をアホな私は見ていなかったのです。

すみません、すみません、私ときたらなんと間の悪い(涙)。

先日、私のNHKラジオ番組「渋谷スポーツカフェ」にゲストで来ていただいたのをこれ幸いに、色々マニアックな質問をたくさんさせていただいて、この日の演技を観るのをとても楽しみにしていましたが、なんとお怪我とは。

本田さんの一日も早い回復を、心からお祈りいたします。どうかどうかお大事に。

さて、ショーですが毎回このプリンスを観る度に、そのアットホームな雰囲気に和みます。
今回から南里康晴選手もこのプリンスメンバーになったのだとか。そうか~プロの道を歩むわけですね、とにかくスケートを続けてくださることを嬉しく思います。
見ていると昨年(なんだか色々あってもう何年も前のような気がします)長野の全日本でのカルメンでスタオベした気持ちが蘇ってきて、じんとしてしまいました。

映画音楽やら子供たちと一緒やら、今年もプリンスメンバーは頑張ってる。
印象に残ったのは、メリーゴーランドと津軽三味線。とくに津軽三味線(前半は分りませんが、途中からは間違いなく吉田兄弟かと思います)はとてもよかった。
シンクロもあったし、きっと凄く練習したのではと想像しました。これから彼らは各地を回るわけですが、時間を追うごとにこなれて、きっともっと良くなるのでしょうねぇ。

ゲストスケーターも華やか。
村主章江さんはスローパートから一転、ヒップホップ調のメロディに乗せて踊りまくり。キャリアが長い中、いつまでも新しい事に挑戦する姿勢にあらためて感激。

そして町田樹選手の新しいEXもこの目でしっかり拝見。
クィーンの名曲で最初はなんだかヨン様風の(と書くと神埼さんを思い出しますね!)マフラーと眼鏡で登場。しかしそのふたつのアイティムを取ると、とたんにエアギターをかき鳴らすイケメンに変身!そういうコンセプト(笑)。とっても楽しいプログラムです。

トリひとつ前は高橋大輔選手。
世界選手権でのアクシデントには心臓がつぶれるかと思うくらい心配しました。
今回、別の靴を履いていたのだとは思いますが、想像した以上に元気そうに見えて、なんとトリプルアクセルも決めていたのに心から安心しました。

バンクーバー五輪の織田君のときもそうでしたが、なにもあの場でそんなことにならなくても、というアクシデントをスケートの試合ではたまに見ることがあります。本当にやるせない。

その試合にすべてを賭けて苦しい練習をしてきたはずの選手たちです。なにもそこで、とスケートの神さまってなんと残酷なんだと。

「あれって、やっぱり靴のメカニックの責任なの?」と一緒に観に行ったライトなスケートファンである友人が帰りにそう聞いてきたので、当然のことながら、靴の苦労やら試合が一カ月ずれた弊害やら、当然あのクラスの選手になると普段からどんだけ靴には気を遣うかとか、ほかにも試合中ブレードが真っ二つに割れた選手の話やら、靴紐ひとつでタッチが変わると嫌がる選手もいるのだとか、とにかくあれは誰ひとりとして予測できないことがあの場で起こってしまったのだと、色々誤解を解くべく熱く熱く話をしてしまいました(笑)。
私がとってもフィギュアスケートのファンだから余計にそう思うのでしょうけど、こんなに有名で視聴率もいい人気コンテンツなのに、実はその繊細な部分とか裏側の苦労とかあまり知られてないことに、時々面喰らいます。そういう部分も含めてフィギュアスケートなんだけどなぁ。

その後のニュースでは高橋選手、現役続行の意思を固めたとか。
私は彼の演技が本当に大好きです。できるだけ長く現役の彼の演技が見たいと願っていたのでその宣言は大歓迎。

ともあれ、先日の世界選手権で今シーズンも終了。
現役選手の皆さんは本当にお疲れさまでございました。また来シーズンの演技を楽しみにしております。

 

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