フレンズ・オン・アイス 2012

毎日お暑うございます。
こんな日に涼しいスケートリンクで観るショーは格別・・・って同じことを1か月ほど前に書いた気がするけれど、ま、気にしない!
と、いうわけで行って参りました。新横スケートリンクで行われたフレンズ・オン・アイス2012年。

毎年素敵なこの荒川静香さんのショー。実は現地で観るのは初めてでしたが、素晴らしく楽しかったです。行くことが出来て本当に幸せ。
毎回、本田武史さんのことばかりで恐縮ですが、このショーでもネオ・トスカを観ることができました。しかもこの間とは違い衣装が現役プログラム当時のもの!うおー、どんだけ泣かすんすか。
そういえば現役最後のトスカの振り付けはニコライ・モロゾフ。だから今見ると衣装が非常にモロゾフちっくです。ケビン・バン・デル・ペレンがハムナプトラでまったく同じ衣装を着ていたんだっけ、と唐突に思い出して帰宅してつい確認してしまいましたよ(笑)。自分は完コピのつもりでいたのですが、クロスの飾りと腕のヒラヒラ、背中の開きが同じ、完コピというかインスパイア的な?想像したほど激似ではありませんでした。人間の記憶っていい加減。

さて今回、またまた感激したのが佐藤有香さん。
彼女は選曲のセンスがずば抜けていい。現役では小塚崇彦選手やジェレミー・アボット選手などの選曲にその才能がうかがえますが、ご自身のナンバーもとっても素敵。なんだか、もうすんごくYuka印でした。

古い話になって申し訳ありませんが、自分にとって、佐藤有香さんの一番印象に残る姿は94年の世界選手権優勝(これもかなりコーフンしたけど)以上に、引退後数年経ってからの彼女の演技。恐らくスターズ・オン・アイスのTV中継だったのでしょうね、その公演で滑る有香さんはまるで別人。
佐藤信夫、久美子夫妻というご両親が有名なコーチ+コンパルソリー時代からの選手だけあって昔からスケーティングの上手なお人ではありました。が、プロ転向後は見違えるほど観客に伝えるハートと力が備わっていて、それを観た時はイスからひっくり返るかと思うくらい、そりゃあビックリいたしました。
正直、引退後これほどまでに素晴らしい方向に激変した選手の代表は有香さんと荒川さんのふたりかもしれません。

なんだかんだ結構生で観ている有香さんですが、もうね、リンクに登場すると足元から目が離せない。なんという糸を引くようなすべらかで音もない華麗なエッジさばき。彼女の滑りは非常に特徴があって、こればかりは他の上手いスケーターともまた違う味わいがある。足元からすーっと全身に行き渡る気のようなものを感じて本当に大好きです。

ところでこのフレンズ・オン・アイス、目玉はなんといっても選手同士のコラボレーション。
まずは荒川さんと安藤美姫選手のふたりが奏でるMusic of the Night、衣装も合わせてきて、うわーきれいきれいきれい。
そして驚いたのが、安藤選手のブラックスワン、高橋大輔選手のヒップホップスワン、荒川さんのサーバースワン、のトリプル・スワンメドレー。ぎょえ~ええもん見たわ~、これはまさにフレンズ・オン・アイスでしかお目にかかれまい。
と、感激していたら、もひとつ凄いプレゼントが。
なんと、鈴木明子選手と本田武史さんのリ、リ、リバーダンスじゃあありませんか!イントロが流れたとたん、もう平常心でなんかいられません。本田さんのサーキュラーステップでは思わず心臓が止まるかと。(サーキュラーやりましたよね?あまりの興奮に幻覚を見たわけじゃないですよね?え、幻覚?)と、畳み掛けるように鈴木選手のアンダルシア、うわーこれも名プログラムですよね。
ラストはふたり並んで、え、くるの?くるの?ひょっとしてやっちゃうの?やってくれちゃうの?
わわわわ、モロゾフのリバダンステップだーーーーーー。

もうね大満足です。高橋選手のスワンレイクをもう一度観る機会があるなんて思ってもみなかったし、まして本田さんのリバダン・ストレートラインステップを生で、しかも鈴木明子ちゃんとのコラボで観ることがよもや自分の人生に訪れるとは。
ええと、誰に感謝すればいいのでしょうか。やはり荒川静香さんでしょうか、ありがとうございます荒川さん、心から御礼申し上げます。

ほかにも
パン・トン組のロミジュリ(ニーノ・ロータ)にはベタすぎてこちらがニヤけてしまいました。個性は違うし滑りも違いますが、ある意味G&Gに匹敵する「おふたりのLOVEな空間を僭越ながら拝見させて頂きますですよ」感はハンパない。まだ滑り始めという印象でしたが、滑りこんだらこれからもっと「ふたりだけの世界」が滲み出るんでしょうね、ハイハイ楽しみにしておりますよ(笑)。

そしてお久しぶりに会えたよ、イリーナ・スルツカヤ!かかかかかわいいいいい。なぜか彼女の時だけは「もっと間近で見たい」と思っちゃったりして。昨年もTVでしか観られなかったから、なんとなくあのキュートな表情がついてるイメージだったんですね。でもお元気そうで嬉しい。

同じロシアからはイリア・クーリック、さすが長野のゴールドメダリスト王子様。に、しても側転ちっくなバタフライたっか!めちゃくちゃ会場が沸きました。「今度はラプソディ・イン・ブルーをエバン・ライサチェクと滑ってもいーんじゃない?」とか、つい妄想してしまいましたよ。

と、ともに、ふと思ったこと。
誰か、エルビス・ストイコを日本に呼んでくれませんでしょうか。引退してからの彼の滑りをほとんど見たことがない気がする。もう、滑ってないのかなぁ、カラテに完全シフトしてしまったのでしょうか?あの男気あふれる姿、すんごく見たいよ・・・。

最後になりましたが、あらためて佐藤信夫先生殿堂入りおめでとうございました。考えたらすごい数の生徒さんを指導してこられたのですね。これからもお元気で御活躍されることを、いちスケートファンとして心から願っております。

 

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