打擂台 GALLANTS(2010年・香港)邦題:燃えよ!じじぃドラゴン 龍虎激闘

どうも。
「イップマン序章」で香港金像奨の最優秀動作設計賞を、あのサモハンとともに一緒に受賞した梁小熊(トニー・リャン、彼は師匠のひとりとしても出演)が、あの梁小龍(ブルース・リャン)の実弟だと最近知ったイーボシです。

もうね、香港功夫映画は見る度ごとに「あれま!」という繋がりを知ることができて、興味が尽きることがありません。すごいすごい。

この「打擂台 GALLANTS」ももっと早くに観たかったのですが、とりあえず最低限の基礎知識を知ってからと少し時間を置いたつもり。

が、とうとう我慢できずに観てしまいました~。

監督
郭子健(デレク・クォック)、鄭思傑(クレメント・チェン)

監製
林家棟(ラム・カートン)

出品人
そのラム・カートンに誘われて資金投資した、劉 徳華(アンディ・ラウ)

出演
陳観泰(チェン・クアンタイ)
梁小龍(ブルース・リャン)
秦迪羅賓(テディー・ロビン)
陳 惠敏(チャーリー・チャン)
羅奔(ロー・マン)
邵音音(スーザン・ショウ)
黄又南(ウォン・ヤウナム)
賈曉晨(ジャー・シャオチェン)
歐陽靖(MC Jin)
李海濤(リー・ハイタオ)

動作指導
元徳€(ユン・タク)

これは前評判にたがわぬ、ものすごくいい映画でした。
2011年度の第30回香港金像奨の作品大賞に選ばれ、秦迪羅賓(テディー・ロビン)が助演男優賞、邵音音(スーザン・ショウ)が助演女優賞を獲った作品です。

なんつーかオープニングクレジットからカッコよすぎ。
演武のシルエットに重なる毛筆繁体字、サイコーだ。まさに60、70年代の功夫映画を思わせる始まり。わくわく。
そして音楽もなんだかブルース・リーの「ドラゴン怒りの鉄拳」のオープニングを彷彿とさせる歌声。てか、まんま怒りの鉄拳だし!と思うほど似てる(笑)おおおお、いいやん、いいやん!
とにかく、これだけで血がたぎってくる。

自分なんか功夫映画をほんの少ししか観てないけど、それでも近作とかで、その伝統と昔の作品へのリスペクトとか愛着とかを感じる瞬間が見られたりするだけで、いいなぁとうっとりしてしまう単純バカ。そんな自分が感激しないわけがない。

もう随分前から香港功夫映画は死んだ、みたいな言われ方をされているけど、こうしてまた昔の武打星を主役で起用する映画が作られるんだから、いやいや、細々とかもしれないけど「まだまだ死んじゃないぜ」と思わせてくれて、とにかく嬉しいっす。

往年の武打星からは、陳観泰(チェン・クアンタイ、言わずと知れたショウブラ作品のトップスター)梁小龍(ブルース・リャン、あの成龍の蛇拳と酔拳、そしてワンチャイシリーズをプロデュースしたことでも知られる呉思遠が監督時代に見いだした武打星。倉田さんとの走りまくりキックの応酬は名場面。信じられない跳躍力スキルを持つ男)。
そして陳 惠敏(チャーリー・チャン、日本では成龍のプロジェクトA2の悪役で有名)羅奔(ロー・マン、あのチャン・チェ監督の五毒拳のひとり。近年は甄子丹の「イップマン/葉問」の羅師父役でも出演)という目の覚めるようなキャスティング。

若者代表は、「イップマン序章」や最近「功夫・詠春」でも観た黄又南(ウォン・ヤウナム)と賈曉晨(ジャー・シャオチェン)。

武術指導は、あの中国戯劇研究学院、七福星のひとり元徳ツ黴€(ユン・タク)。
あああ、私の貧相な文才ではまったくもって、この素晴らしさ伝えきれない。
もうね、みなまで言うな、とにかく観ろ、そんな映画。

特に30年の昏睡から覚める師父役の泰迪羅賓(テディ・ロビン)がサイコー!にいかしてる。

この作品、とにかくこの師父がキモ。
行動も台詞もキャラクターもその存在すら、なにもかもがキモ。キモったらキモ。
そら、助演男優賞獲りますわ。

細部にわたるまで最高にいい。
そして細部にわたるまで功夫愛にあふれてる。
観てるだけで胸がいっぱいです。

ラストバトルでは、もうなんというか、身体が震えてきましたよ。
最後は泣けました。

ちなみに劇中オッチャンたちがカラオケで歌うのはブルース・リャンが陳真役でヒットした亜州電視のTVドラマ「大侠 霍元甲」の主題曲「万里長城永不倒」。かっこいい曲だ!
このドラマ、当時大流行して繰り返し再放送もされ相当人気があったらしい。(武術指導に、あの袁祥仁)なにしろブルース・リャンはTVで3度も陳真を演じている俳優。
(最後はなんと2001年に陳真の後日譚を演じている)

が、彼の持ち味は何と言ってもその足技!今作でも、その体系からは想像もつかないような痺れるキッカーぶりを披露。すんばらしい~。

そして、いつまでも男くささを保ち続けるチェン・クアンタイ。
長い事稽古してなかったものだから、最初はちょっとやられちゃったりしますけど、訓練を重ねて終盤はカッコいいところを見せてくれます。
ロー・マンとのバトルは鼻血が出るかと思うほど興奮しました。

結論としては、
息を切らしたオッサン達の、真功夫をとくと見やがれ!
そして師父と弟子のその絆の深さに感動するといい!

今も衰えぬ彼らの技に驚き、笑えて、じんわり泣けてくる、本当にいい作品でした。
これが大賞取るんだから、香港映画は捨てたもんじゃない。

【打擂台】GALLANTS TRAILER
【打擂台】オープニングクレジット
ドラマ「大侠霍元甲」主鬚・ネ「万里長城永不倒」
主役のオッチャン達がカラオケで合唱する歌声に乗せてメイキングをば
【打擂台】エンディングテーマ(その「万里長城永不倒」をラップでどうぞ)

最後に、師父の大切にしてる「蝋鴨」。
昏睡が30年なので恐らくそれくらいの年数、窓に吊るされている物なんだろうけど、もともとは正月の料理として食べられることの多い縁起物らしい。
なにか過去の映画と関わりがあるのかといろいろ検索してみたけれど、見つからず。
最後、その鴨をみんなで食べるシーンが出てくるけれど、燻製とはいえ果たして30年物って食えるのか?

それにしても、ああ、お願いします、頼みます、ぜひ日本で公開してください。(日本では2010年の東京国際映画祭で公開されたのみ)
ダメならせめてDVDスルーで。日本語字幕で観たいったら観たい。

 

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打擂台 GALLANTS(2010年・香港)邦題:燃えよ!じじぃドラゴン 龍虎激闘 への2件のフィードバック

  1. FREEMANつつい のコメント:

    さっそく覗きに来ました。確かに熱い!
    でもこうやって香港映画愛があるのがうれしっす。
    あ、『武侠』買い付けたところにも熱心なファンがいることを伝えておきます。
    『新少林寺』もぜひ書いてください。
    今後もよろしくです。

    • ケイコママ のコメント:

      今日は本当にお世話になりました。
      三国志英傑伝 関羽のヒットをドニーファンのひとりとして祈っております。
      あの後、六本木にて新少林寺も観てきました。
      アップしたのでよろしかったらご覧ください。こちらのヒットも願っております。
      私のほうこそ、今後ともよろしくお願いいたします!
      飯星

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