Time after Time

イーボシの選ぶこの世の名曲TOP100に、シンディ・ローパーの「Time After Time」は間違いなく入ると思います。

数年前、スカパー系で放送され、めっぽう気に入ったアメリカのドラマに「マイ・ネーム・イズ・アール」というのがありました。

これ、かなりおバカなドラマ。
どうしようもない最低ダメ男が宝くじが当たった瞬間に交通事故に遭い、それから急に「因果応報」という言葉を信じるように。
そこで今まで酷いことをした人達にお詫びと何か手助けをして許してもらおう、というストーリー。

主人公アールはAC/DCのTシャツを着て、働きもせず昼間っからビールを飲むような男。
本人はハードロックファンの設定ですが、制作してる人達の音楽センスがなかなか自分好みでよろしい。
Styxの「Mr.Roboto」とかナンシー・シナトラの「These Boots Are Made for Walkin’」なんてのが突然かかったりする、やっほー。そんな音楽も魅力の一つでした。

さて、このアールには、ちょっと頭の弱い弟ランディというのがおりまして。

女にフラれたそのランディが、シンディ・ローパーの「Time After Time」をラジカセで聴きながら一緒に泣きながら歌うというシーンがあって、超ツボにはまりました。大爆笑。
そしてその傷心のまま、メキシコに旅立てば、そこでもまたその曲をロス・パンチョスみたいなメキシコ人の流しのオヤジがスペイン語で歌ってるし(笑)。

それを見たら急に「このナンバーは世界中でカバーされているに違いない!」と思いついた。そして一時バカみたいにこの曲のカバーを捜しまわったことがあります。

さすが名曲、歌入りやインスト、すんごい人数のアーティストがカバーしてるのよね~。

マイスル・デイビス(マイルスのこのナンバーはライブが一番)やカサンドラ・ウィルソン、ポール・アンカ(こちらはあっけらかんと明るくて好き)やエヴァ・キャシディとかさ。素晴らしいアーティストになればなるほど、ただのカバーじゃなく、まるで自分が作った曲のように個性的。
お陰さまで、私のi-podには結構な数の「Time After Time」が入っております。

けど、どこの国の人もなぜかオリジナルの英語歌詞で歌っちゃうんだな~、これが。
いやいやいや、自分が欲しいのは自国の言葉で歌う「Time After Time」なんだよぅ。
中国語とかスペイン語は捜せたんだけど、ロシア語とかペルシャ語とかタイ語とかあってもいいと思うんだよね~。てか、絶対に存在するよね!

せっかく調べたアラビア文字でタイムアフタータイムをYouTubeで検索してもなぜかご丁寧に英語のタイトルのものが出てくる。いや、そうじゃないから。
ヒンディー語で検索したら、こちらはちゃんとヒンディー語が出て来たけど、歌とはまったく1ミリも重ならず。
ああ、思いっきり弾けたヒンディー語のインドポップスで聴きたかった・・・。

うう~ん、タイトルが違うのかね。
ハンガリー人なら訛った英語で歌わずにマジャル語で歌わんかい!
やっと見つけたベトナム語は素人さんのライブ映像だしさ。

実は同じタイトルでもっと古い曲もありまして。
1947年に、ジュール・スタインが書いたジャズの定番は、シナトラをはじめ様々なアーティストが歌い、また演奏している、めちゃ有名なスタンダードナンバーです。

なかには溺愛するスモーキー・ロビンソンの「Timeless Love」というスタンダードナンバーばかりを歌った名アルバムに収録された「Time After Time」のように、こちらを歌いつつ、ラストギリギリでシンディ・ローパーに転調するという荒業を披露しているアーティストもいたりする。

そういう意味ではシンディのこの曲も、すでにスタンダードナンバーなんだなぁ。

My Name Is Earl シーズン1トレイラー

ランディ €Time after Timeを歌う
Nancy Sinatra  €€These Boots Are Made for Walkin’
↑(彼女はあのフランク・シナトラのお嬢さん)

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