第13回 世界バレエフェスティバル Aプロ

第13回 世界バレエフェスティバルに行ってきた!

の、前に友人と近くの東京都美術館でマウリッツハイス美術館展に。
友人が招待券を持ってるとかでお相伴にあずかりました。ありがとう、Aちゃん。
なんといってもフェルメールの「真珠の首飾りの少女」が目玉。そういえば武井咲さんが少女のコスプレして宣伝してるのをテレビで見たような・・・。

フェルメールはこれ以外にも初期の「ディアナとニンフたち」。
そしてレンブラント6点のほか、フランス・ハルス、ルーベンス、ヤン・ブリューゲルなどが出品。

いつも思いますが、有名な作家や作品の出展される美術展は本当に人が多いですね。この日は多分それほどでもなかったとは思いますが、にしてもゆっくり鑑賞する雰囲気とは仕方ないことといえほど遠い。が、多い時は入場するのに30分くらい待つこともあるそうなのでそれにくらべれば、うんとマシなのか。

2000年でしたか、大阪の天王寺にある大阪市立美術館で「フェルメールとその時代展」というのが開催され、「聖プラクセデス」「地理学者」「リュートを調弦する女」「天秤を持つ女」と一緒にこの「真珠の首飾りの少女」も見ました。
世界に30前後しかないフェルメールのうち、5点も日本の大阪にきたということで、それはそれは奇跡的なことと当時大変話題に。この時は某テレビ局主催ということもあって、仕事にかこつけて開催前にゆっくり見ることができました。これは人生の運のほとんどをつぎ込んだと言われても反論できないほど幸運な出来事だったと思います。

さて、レンブラントの最後の自画像のそのなんともいえない眼差しに圧倒されたあとは東京文化会館で「世界バレエフェスティバル」です。Aプロ。

3年に一度、世界中のバレエファン垂涎のダンサー達が一堂に会して繰り広げる夢の祭典。今年はちょうどロンドン五輪と重なったためか「3年に一度、世界のスターが東京に集結するバレエのオリンピック!」というキャッチコピーが躍ってました(笑)。

に、しても素晴らしいメンバー。
全員の名前を書くととんでもないことになるので、くわしくはコチラで。
とにかく、どのくらい凄いメンバーかというと第一部のしょっぱなが、ヤーナ・サレンコとダニール・シムキンですよ、なんと贅沢な。

プログラムもクラシック、コンテンポラリーと程良く配置され、自分のような「なんちゃって」バレエファンにもとても楽しめる構成でした。バレエファン的には有名なのかもしれませんが、自分は見たことのないものもあったりして興味深々。

オレリー・デュポンとマニュエル・ルグリの「扉は必ず・・・」は初めて。パンフを読むとルーブル美術館にあるフラゴナールの絵画「閂」にインスピレーションを得て創作したとあります。自分には長年連れ添った夫婦の愛情に対する揺らぎのように感じられて、なんだか身につまされてしまったのでした(笑)。このメンバーでルグリにクラッシックをやらせるのもちょっとしんどいのかもしれません、だからこその十八番のコンテンポラリーという選択だったのかもしれませんが、いやいやこの「熟年カップル」のベテランならではの存在感はさすがでした。

あと、ロパートキナの瀕死の白鳥も生で初めて。溜息。美しいぃぃぃ。
自分の好きなワシリーエフもオシホアと「セレナータ」を。エキゾチック。
ゴメスは「パガニーニ」、バイオリンは当然ながらチャールズ・ヤン。おもしろい!!このヤンさんがまたなんともいえず良くて。これは誰が弾いてもいいってものじゃないですね、彼じゃないとダメなんだろうなと思わせるほどの煽りよう(笑)。

アイシュトヴァルトとラドメーカーはロミジュリ第一幕のパ・ド・ドゥ。この人達に重力と言う言葉はありません。可憐なジュリエット大好き。

第4幕はエリザベット・ロスとジル・ロマンというベジャールバレエ団の初演コンビ。おお、「ぬぎっぱ」だ「ぬぎっぱ」。

続くのは「明るい小川」からパ・ド・ドゥ。英国ロイヤルバレエからコジョカル&コボー。この明るい小川、どんな作品かと思ったらショスタコーヴィチ作曲でした。初演は1935年レニングラードで。ソ連時代の架空農村が舞台、そら知らんわ。ほのぼのしててかわいらしい。

そして最後は、セミオノワとフォーゲルの「オネーギン」第一幕パ・ド・ドゥとノヴィコワ&サラファーノフの「ドン・キホーテ」へと続きフィナーレ。
もうね、こんなお腹一杯なら何度でもお腹一杯にしたい。お祭り万歳。

帰りは総勢5名で近くのバールで乾杯。うち2人は「初めまして」でしたが、話すうちそのひとりの女性がなんとブルース・リーをアイドルと公言したのにビックリ。「えええ、私、ドニー・イェンのファンなんすっよ!」と言うと「じゃ、イップマン見た?」と盛り上がってしまいました。映画業界以外で初めて見た、生身の功夫映画ファン(笑)。
満席の文化会館で「このなかには2人くらいは功夫映画ファンがいるかもしれんな」とチラっと思ったのですが、まさかこんな近くに座っていたとは。
来週はBプロも行くでよ!こちらも楽しみだぁぁぁぁ。

 

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